ウォッカ・メーカー、缶カクテルは作らない
2023年 6月27日
Tito’sハンドメイド・ウォッカ(米国テキサス州)は、“ビッグ・サイズ缶Tito's (Tito’s in a Big Can)”と名付けた128oz(約3,600ml)のミニ樽を空で販売し、消費者を驚かせている。この樽を提供することで、今人気急上昇の缶カクテルを入手するという“楽な方法”を選ぶ代わりに、自分で作ったカクテルで樽を満たしてみては、と消費者に奨励している。
この“遊び心”あふれる試みは、同ブランドによる “Tito’s in a Can” に続くもので、現在、Tito’sハンドメイド・ウォッカのオンライン・ショップにて限定期間で販売中である。利益は全て、前回と同様に慈善団体へ寄付される。
ウォッカは、今なお米国で最も売れる蒸留酒で、昨年は70億ドル以上を売り上げたと米国蒸留酒協会(DISCUS)は報告している。
米国での缶カクテル人気に敢えて乗らないことに、Tito’sハンドメイド・ウォッカは全く不安を感じていないと言う。ブランドの立場からすれば、大切なのは、結局、初心を忘れないこと、つまり、ウォッカ作りに忠実であることに尽きるのであり、そこに注力したいと、同ブランドの創立者はコメントしている。
CNN Business, Jun.21, 2023