全米ナンバーワンはもうバドライトではない
2023年 6月15日
米国で最も売れているビールは、もはやバド・ライトではなく、モデロ・エスペシアル(Modelo Especial)である、と、同ブランドを有するアルコール飲料メーカー、コンスタレーション・ブランズ社(米国ニューヨーク)は発表した。モデロは、1982年発売以来初めて、2001年から全米ナンバー・ワンの座を譲ることのなかったバド・ライトを、短期間ではあるものの、全米売上高で越えたのである。
Newsweek誌のデータによると、今年5月28日までの4週間、メキシカン・ラガーのモデロ・エスペシアルは、昨年同期比15.6%増の3億3,300万ドルの売上を記録した。他方、アンハイザー・ブッシュ社のバド・ライトの売上は、同期間2億9,700万ドルであった。これは昨年同期比22.8%の減少となる。ニールセンIQ社も同様の数字を報告している。
しかしながら、今年初日から今日までの期間の売上高では、バド・ライトが依然米国で第一位であることには変わりない。
バド・ライト売上激減は、今年4月初旬に同ブランドがトランスジェンダーのインフルエンサーを宣伝に起用したことに端を発する。その後、保守派を中心としてバド・ライト不買運動が全米各地で広がり、その影響は今なお続いている。一方で、米国で最も歴史が長く、人気ナンバーワンのクラフトビール・メーカーYuengling、クァーズ・ライト、ミラー・ライト、及び、パプスト・ブルー・リボンの各ブランドが、この出来事以来、2桁の売上増を果たしている。
the drinks business, Jun.8, 2023 / MailOnline, Jun.8, 2023 / New York Post, May 30, 2023