19.2oz缶際立つ米国コンビニ

2023年 6月13日

ここ数年、米国コンビニエンス・ストアで、19.2oz缶(568ml)を見逃すことは決してない。19.2oz缶は、今、それほど大きな存在となっている。

コンビニでの1缶買い売上で、6年前には10%にも満たなかった、“煙突(Stovepipe)”とのあだ名もある19.2oz缶のクラフトビールが、今では92%以上を占めると、消費者行動分析を専門とするCircana社は伝えている。

米国コンビニでこれまで1缶買いクラフトビール売上の75%以上を占めていた22oz “bomber” ビンは、現在では1%以下にまで落ち、また、24oz缶も同7%ほどとなった。

クラフトビールを買い求める消費者もまた、スーパーマーケットからコンビニへと流れている。

モルソン・クァーズ・ベヴァレジ社によれば、19.2oz缶クラフトビールでは、IPA、中でもダブルIPA(IPAよりもホップを多く使い、強い苦みが特徴)が高い人気で、全米コンビニ売上トップ10にダブルIPA3が3ブランド入るほどであると言う。

クラフトビールを購入する消費者のおよそ50%は、さらにプレミアムのビールも併せて買う傾向があり、このような“増分”が期待できるのも、クラフトビールならではの特徴である、とCircana社はコメントしている。

CSP, Jun.6, 2023

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