2023年 5月25日

米国のアルコール飲料消費は、コロナ禍後に伴う社会変化、及び、インフレという二つの異なる要素に同時に影響を受けていると、オンライン・アルコール飲料販売・宅配会社のDrizly社は報告している。

昨月、Drizly社が全米40州1,001人の成人消費者を対象に行った調査結果で明らかになった最大のトレンドは、家飲みに戻っている、である。回答者の約4人に1人に当たる22%が、昨年よりも今年の方が、バー/レストランで飲むよりも、家で飲むことが多くなるだろうと答えた。これは、ミレニアム世代に最も多く(約33%)見られた。

そうであるからと言って、節約を望んでいるわけではないようで、実際、回答者の45%が、プレミアムのビール、ワイン、蒸留酒を家で飲んでいることが明らかになっている。28%はホーム・バーを家に設け、その63%が毎月1回以上は飲料を補充していると言う。

また、家飲みに戻ったからと言って、仲間とのパーティを諦めた訳ではない。むしろ昨年よりも友人や家族を家に招待する機会を増やすと21%は答えており、中でも庭でのバーベキューが人気である(46%)。これもやはり、ミレニアム世代及びZ世代が各31% 、34%と積極的である。

アルコール飲料そのものに目を向けると、依然としてRTD飲料の人気は高く、しかしながらこれは、ハード・セルツァーの場合と比べ、RTDカテゴリー自体にマルガリータ、モヒート、マティーニ、ミックスなど多くの種類が包括されているからだと見る向きもある。

今夏、最も飲みたい飲料として挙げたのは、22%(昨年同期比17%減)がRTD、21% (同4%減)がハード・セルツァーであった一方、赤ワインに目を向けている回答者が31% (昨年比8%増)まで上ったのも興味深い。

想像通り、ノンアルコール飲料人気も、ミレニアム/Z世代で急上昇していた。

BeverageDaily, May 17, 2023

業界情報一覧