アルコール飲料購入で見られる変化
2023年 5月 9日
コロナ禍後、米国ではバーやレストランが営業を再開し始めたにも関わらず、家でお酒を飲む消費者は依然増える一方で、バー/レストランでの消費が減少し続けていることが コンサルティング会社Kantar グループの報告で明らかになっている。
過去3ヵ月間、アルコール飲料を購入した21歳以上の消費者2,000人 (女性52%、男性48% / うちミレニアム世代38%、Z世代8%) を対象としたこの調査によると、過去12ヵ月の間に、それ以前と比べてバー/レストランで飲む頻度が増えたと答えた人は16%であった。また、家では飲むものの以前と比べて飲む量は減ったと答えた人は21%、外で飲む人のうち25%の人もまた飲む量は減ったと結果が出た。
アルコール飲料消費量の減少は、若者世代の健康志向によるところもあるものの、現在のインフレの影響も大きく、特にこれまで人気のあったプレミアム飲料の購入を控えようとする動きがあると、Kantarグループは説明する。
また、同調査の対象者のうち33%がハード・セルツァーを、また、37%がRTDカクテルを購入しているとの結果が出ており、いずれも缶飲料である点で、家飲みが全般的に増えていることを示唆している。
ハード・コーヒーに代表される比較的新種の飲料を実際に購入した消費者、及び、興味を持っている消費者は49%にも上った。新しい飲料の人気急上昇は、レシピの紹介等を投稿するTikTokなどソーシャル・メディアをきっかけに引き起こされることも最近では多いと言われている。
MARKETING DIVE, May 8, 2023