伸び悩む米国クラフトビール

2023年 5月 2日

2022年の米国クラフトビール販売数量は前年比増加が見られなかった。

2022年、米国のクラフトビール醸造会社全体の生産量は2,430万バレルで、2021年の2,480万バレルを下回ったことを米国ブリューワーズ協会 (Brewers Association) (以降、BA) は報告した。

また、クラフトビールの米国ビール全体におけるシェアは、前年よりも0.1%増え13.2%に留まった。

「2021年に、コロナ禍における外出規制が一時的に緩和され、外での飲食がこれから戻りつつあるかのように思われたが、2022年には、光熱費や材料費の高騰、飲料業界内での競合増加で、多くのクラフトビール・メーカーが更なる課題に直面することとなった」と、BAは述べている。

ところで、BAは、毎年ビール販売数量データに基づきクラフトビール・メーカー “トップ50”を調査し発表することでも知られる。大麻草の調査/栽培/含有製品販売のメーカーで知られるカナダのTilray Beer Brands社が、米国内のクラフトビール・メーカーを買収し拡張を図り、初のランクインを果たしたこと、そして、国内ノン・アルコール・ビール市場でシェア51%を占めるAthletic Brewing社が、昨年の27位から13位に上昇したことなどは、今回発表されたトップ50の中でも、近い将来の飲料トレンドを予測するようで特に興味深い。

 

 

JustDrinks, Apr.19, 2023

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