ハイネケン、ボストン・ビールを狙う?
2023年 4月 6日
米国クラフトビールの草分け的存在である、1980年代創立のクラフトビール醸造会社ボストン・ビール社は、クラフトビールに続くハード・セルツァーTrulyの開発・成長で、長らく好調な売上を維持してきたが、米国消費者の昨今のハード・セルツァー離れで株価も以前に比べ低迷を続けている。そのせいか、Wall Street界隈では買収話すら浮上している。
それは、ビール・メーカーのハイネケン社が、ボストン・ビール社の買収に関心を示しているのではないかというものである。
その根拠は、TrulyやTwisted Tea(アルコール含有ティー)などのボストン・ビール・ブランドが、世界規模第3位のビール・メーカー、ハイネケン社の米国事業で戦略的に足りない部分を補うことが可能であるから、とあるアナリストは言う。
実際にハイネケン社は、世界的に知名度が高いものの、米国市場で現在急成長を遂げ成功を収めているクラフト飲料やハード・セルツァーの分野においては、ハイネケン・ブランドはまだまだ弱いとコメントしている。ボストン・ビール社がハイネケン社の新製品開発拠点として機能することも可能である点も考慮すれば、買収はハイネケン社には魅力的に映る可能性が高いとアナリストはコメントしている。
the drinks business, Mar.24, 2023 / Seeking Alpha, Mar.22, 2023