世界最大の飲料缶製造会社、業績低迷続く
2023年 3月30日
アルミ飲料缶製造会社のボール社(米国コロラド州)は、インフレ、光熱費上昇、サプライ・チェーンの続く混乱に直面する一方で、特に米国での当初の予測を下回るアルミ飲料缶需要にも苦しんでいる。その上に、75億ドルに上る長期借入金とそれに伴う支払利息を抱えるボール社は、米国アリゾナ州フェニックス、及び、ミネソタ州セント・ポールに所有するアルミ飲料缶製造工場を閉鎖することを最近発表した。
アルミ飲料缶は、しかしながら、環境への負荷が少ない容器として消費者の間で認知されつつあり、今後、世界でその需要は伸びるものと見られている。これを受け、ボール社の業績は、すぐにとまでは行かなくとも、いずれ回復することが予想される。
この状況は、米国のみならず、欧州でも同様であり、ボール社が現在建築中の英国及びチェコの新製造工場は年内の操業開始を予定している。
2025年までに1,000億缶増えると予測される世界の飲料缶需要であるが、ボール社は、そのうちの最大450億缶を生産する可能性があるものと見ている。
yahoo! life, Mar.22, 2023