バドライト・セルツァーはビール入り?

2023年 3月16日

バドライト・ブランドの悩み。それは、バドライト・セルツァー (Bud Light Seltzer) が、ビールを含有していると勘違いする米国消費者が、発売から3年経った今でも多いことである。

2020年に、バドライトの名を冠してバドライト・セルツァーを発売したのは、当然のことながら、その名の高い認知度から得られる利点を期待してのことである。これが、混乱を招く結果となった。バドライトは、今、その中身を充分に消費者に知らせなくてはならない状況となっている。

現在、バドライト・セルツァーは、“100% ハード・セルツァー、0% ビール” のスローガンを掲げた宣伝を、通常よりも長い1年の期間を予定して、展開中である。バドライト・セルツァーそのものの名、容器デザイン、ロゴを変更する予定はない。

バドライト・セルツァーがビールを含有していないことを強調する宣伝に時間をかけるあまり、フレーバー等、飲料にとり最も重要な要素を消費者に知らせる機会を失ってしまうことには要注意だとあるアナリストはコメントしている。

ハード・セルツァーは、およそ5年前に、ゼロ炭水化物/低カロリーで、且つ、フルーティなフレーバーを持つアルコール飲料として、米国人を瞬く間に魅了した。しかし、その目新しさが薄れると、消費者の関心はテキーラ・ベースの缶マルガリータを始めとするRTDカクテルへと移り始め、昨年には、ハード・セルツァー・カテゴリーの国内売上は、前年比15%減にまで落ち込んだ。

ハード・セルツァーは、現在、ホワイト・クローが依然としてトップ・ブランドで、第2位がTruly、これに続くのがバドライト・セルツァーである。

CNN Business, Mar.7, 2023

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