2023年に注目すべき飲料トレンド
2022年12月27日
2022年は、米国アルコール飲料業界にとり非常に良い年であった。世界全体のアルコール飲料売上は、コロナ前のレベルを上回った。来る2023年、トレンドになると予想される飲料は何か? 以下は、業界誌VinePairが挙げた12のトレンドの一部である:
- アメリカン・シングル・モルト
- メスカル: 今年は、米国では、アガベ(リュウゼツラン)を原料とする蒸留酒テキーラ及びメスカルの人気が、その売上でウィスキーを越えるほど、高まった年であったが、2023年は、メスカル(アガベの種類は特に問わない)をフィーチャーしたテキーラ(メキシコの特定された地域で栽培されるブルー・アガベで作られるメスカル)的なミックス、“メスキーラ”が、多く売り場で見られそうである。
- 規模の大きなクラフトビール・メーカーが飲料メーカーになる: 2023年は、比較的規模が大きいクラフトビール・メーカー(ボストン・ビール社など)の多くが、競争力を高めるためポートフォリオ拡張を図る年となる。つまり、これらの会社から、ハード・セルツァー、ハード・ティー、ハード・レモネード、RTDカクテル等々がさらに多く市場に注ぎ込まれるということである。
- そして、小規模クラフトビール・メーカーは小規模のままに: 今インフレに直面している消費者を想定すれば、ここは徹底して地元に根付くことが賢明である。
- 家飲みに戻る: インフレ、及び、外食産業で依然続く労働力不足から生じるサービスの低下で、2023年は、外で飲むのは控え、代わりに、家で飲む人が再び増えそうである。
- 90年代マティーニの復活: トロピカル・フレーバー、度数が強く、カラフル、そしてとても甘い。それが90年代を代表するカクテルであった。今年、ベースがジンであってもウォッカであってもマティーニの人気は高かったが、2023年は、レモン・ドロップ、ブレックファースト・マティーニなど90年代独特のマティーニがカクテル・メニューで目にすることがありそうである。
VinePair, Dec.26, 2022