缶を小規模ビールメーカーへ

2022年11月22日

飲料缶充填サービスを提供する米国のアメリカン・キャニング(American Canning)社は、世界最大の飲料缶製造会社ボール社(米国コロラド州)が製造する飲料アルミ缶を、クラフトビール醸造会社向けに販売する契約をボール社と締結した。

この契約を通じ、アメリカン・キャニング社は、ボール社製造のブライト缶(印刷前の何も装飾を施されていない缶)、及び、印刷済みの缶を、ボール社が昨年変更した最低発注数量(MOQs)条件に応じることが難しい小規模メーカーに供給する。

これに伴い、アメリカン・キャニング社は、テキサス州オースティンにある既存製造工場の規模を拡張した。これには、東洋製罐社開発による、アルミ缶内外面にポリエステルフィルムを熱圧着させる、環境保全性に優れた「aTULC」製缶・充填一体型コンパクトラインの北米初となる設置も含まれている。

コロナ禍で、米国では家飲みが短期間で激増し、飲料アルミ缶需要急増・缶不足を引き起こしたが、その後、外出規制緩和による缶飲料販売数量低下、並びに、燃料費高騰の影響が飲料メーカーに及び、結果的に飲料缶製造能力過多となったボール社は、予定していたネバダ州ノース・ラスベガスの製造工場建設工事計画を遅らせている。

The Canmaker, Nov.7, 2022

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