缶ウォーターに注目

2022年11月15日

缶を容器とするウォーターが、ボトルドウォーターに代わる飲料として、米国での注目が高まっている。

Golden Grail Technology社(米国フロリダ州)は、エナジードリンク、フレーバー・ウォーター、スパークリング・フレーバー・ウォーター等の新興飲料カテゴリー内の今後伸びると思われる飲料ブランドを傘下に収め、プラスチックを一切含有しない、環境に優しい容器を使用することを使命とする企業である。

同社が今年6月に買収したKoz Water社は、容量12ozのウォーターにアルミ缶を使用しており、その売上は、今年6月から9月の間に、米国西海岸にて75%以上増加した。

ボトルドウォーターのプラスチック製ボトルは米国ではほとんどリサイクルされていないと言うKoz Water社は、米国が、海洋へ廃棄するプラスチック量の多さで192ヵ国中20位であることを指摘し、これはボトルドウォーター・メーカー/消費者にも責任があり、アルミ缶に切り替えることの必要性を強調する。

Golden Grail Technology社傘下のもう一つのウォーター・ブランドであるTickle Water社(米国ニューヨーク)は、スケッチ缶(Sketch can)を使用している。 “tween”を呼ばれる8~14歳の米国年少者市場を狙った缶ウォーターで、その缶のラベルに、子供たちが絵や文字を自由に描くことができる上に、その様子を、ハッシュタグを通じSNS上に投稿して楽しむことができる。

一方、大手エナジードリンク・メーカーのモンスター・ベヴァレジ社(米国カルフォルニア州)もまた、2023年前半、フレーバーの無い19.2oz缶ウォーターを発売することを明らかにした。エナジードリンク、クラフトビール、ハードセルツァーに加え、さらなるポートフォリオ拡張を図る。

The Canmaker, Nov.15 & Nov.11, 2022

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