蒸留酒ベースRTD、需要増続く

2022年 9月27日

米国蒸留酒協会(DISCUS)は、2020年から2021年の間、蒸留酒ベースのRTDカクテル業界がおよそ42%の収益の増加を記録したことを明らかにした。この期間は、米国では、ちょうど新型コロナウイルス感染者数拡大の影響により外出規制が最も厳しくなったころと一致し、同時に、アルコール飲料の需要に増加が見られた時期でもあった。中でも蒸留酒ベースRTDの需要増は、他のアルコール飲料の増加よりも1.5倍から3倍多かったことが報告されている。

米国の消費者が、近年、アルコール飲料購入に当たり重要視していることは、利便性、味、種類の豊富さ、そして、質の高さ。蒸留酒ベースRTDは、これらの要素を全て満たしており、コロナ禍の間、安定して需要を伸ばし続けた。

蒸留酒ベースRTDの中では、ウォッカ・ベースが一番の人気でシェア45.9%、次に続くのがテキーラ・ベース33.3%、ラム・ベース8.2%、そしてその他の蒸留酒をベースとするRTDが12.6%のシェア、とアルコール飲料調査会社ISWR社は伝えている。

今回のDISCUSの報告書には、米国でのビール税・ワイン税と比較し、はるかに高い蒸留酒に対する酒税については触れていない。また、現在でも16州が、モルト・ベースRTDの販売を許可する一方で、蒸留酒ベースRTDの販売を禁止するなど制限を設けている。

Forbes, Sept.14, 2022

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