米国、アルミコイル輸入量急増

2022年 8月30日

アルミ飲料缶の材料であるアルミコイルの米国への輸入量は、今年第四半期には、1998年以来過去最高を記録し、飲料缶の需要増加、並びに、北米の飲料缶製造会社をターゲットとするアジア勢の投資増加を反映する結果となった。

米国商務省によれば、6月末までの3ヵ月間で、アルミコイル輸入量は、前年同期比46.7%増の84,500トンにのぼった。

そのうち、韓国からの輸出は約36%を占め、昨年同期よりも3倍多い30,600トンが米国向けに輸出された。二番目の輸出国はタイ(約24%)、中国がそれに続いた。

このような状況を受け、アルミ生産・リサイクル大手のノヴェリス社(米国ジョージア州)は、米国では40年ぶりとなる、低炭素アルミ・リサイクル/圧延工場をアラバマ州に建設中である。

一方、アルミ飲料缶製造会社のボール社は、5月に、アルミ缶シート圧延工場/リサイクル・センターのニュー・メキシコ州での建設を目的に、投資会社Manna Capital Partners社との提携を発表している。

製鉄会社もまた、この機を逃してはいない。Steel Dynamics社(米国インディアナ州)は、flat-rolledアルミ圧延工場の建設を国内で検討中である。

The Canmaker, Aug.26, 2022

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