今はハードセルツァーよりもライトビール
2022年 7月26日
米国でここ数年人気を博し続けてきたハード・セルツァー。そんな人気が、最近になり、ライト・ビールに奪われつつある。
その理由は、景気後退の懸念から、消費者が生活費の高騰を実感し始めているからだと、ハード・セルツァー最大ブランドの一つ、Truly、の生みの親ボストン・ビール社は述べている。
同社によれば、35~44歳の米国消費者が“かなりの割合”で、ハード・セルツァーから、価格がより手頃なプレミアム・ライト・ビールに移っていると言う。現時点で、両者の価格の差は平均約7%であるので、確かにハード・セルツァー離れは、価格にあると推測できる。
もう一つは、ライト・ビールが、ハード・セルツァーの“良さ”を多く共有しているとも考えられる。ハード・セルツァー・ファンの多くは、ハード・セルツァーが登場するまでは、ライト・ビールを好んで飲んでいた人々でもあるので、彼らがライト・ビールに戻ったと考えられる。
ボストン・ビール社としては、現時点では、消費者が買い求めやすいバージョンをTrulyブランドで作る計画は全くなく、むしろ、最近発売したTrulyウォッカ、さらには発売間近のTruly RTDウォッカ・セルツァーなど、ライト・ビールにはまねできない独自の特徴を印象付ける飲料を開発していくつもりだとコメントしている。
Just Drinks, July 25, 2022