モルソンクァーズ社、ハードセルツァーへの投資続く

2022年 6月16日

米国の大手飲料メーカー、モルソン・クァーズ(Molson Coors)社は、ハード・セルツァーに関わる全ての業務を外注に依存せず、自社内で取り扱うために、投資を続けている。

モルソン・クァーズ社は、米国テキサス州フォート・ワースにある同社醸造工場内に6,500万ドルを投じて包装・物流業務のための施設を建設中である。これにより、パック包装(12缶パック及び24缶パック)組立作業等の外注の必要性をなくす。この動きは、同醸造工場でのハード・セルツァー生産・充填能力増設に続くものであり、社内でのハード・セルツァー能力を強化する上で、次の段階に進んだことを意味する。

モルソン・クァーズ社は、2020年に、フォート・ワース醸造工場、並びに、同社のJV事業であるロッキー・マウンテン・コンテナー社がコロラド州ゴールデンに持つ製缶工場に、それぞれ多大な投資を行い、米国での同社のハード・セルツァー生産量を4倍に増強した。海外では、カナダのハード・セルツァー生産量を300%増加させ、英国では2, 500万ドルを投じ、ハード・セルツァー充填ラインのアップグレードを図っている。

 

The Canmaker, Jun.10, 2022

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