ジャック・ダニエル x コカ・コーラ

2022年 6月14日

ジャック・ダニエルとコカ・コーラがミックスされた缶カクテルが発売される。

コーラのジャック・ダニエル割りは、2016年には“レミー(Lemmy)”の愛称が付くほど、米国では好んで飲む人が多いカクテルである。

黒色の背景に、赤のCoca-Colaと白のJack Daniel’sの2つのロゴを鮮やかに配した缶には、この中身がアルコール飲料(アルコール含有量5%)であることを示すマークも加えられている。

ジャック・ダニエルを生産するBrown-Forman社(米国テネシー州)は、既に30年間以上、ノーブランド・コーラとのカクテルを含めた缶カクテルを販売している一方、コカ・コーラ社は、ここ2年弱と短い期間に、立て続けにアルコール飲料を発売(モルソン・クァーズ社とのハード・セルツァー、ハード・レモネード、及び、コンステレーション・ブランズ社とのミックス・カクテル)しており、ジャック・ダニエルとのカクテルは同社4番目となる。しかし、その製品名には、初めて、コカ・コーラの名を冠した。

米国のRTD飲料は、2018年以降、ビールから確実にシェアを奪いながら、最も早いペースで売上を伸ばすアルコール飲料セクターである。RTD飲料セクターでは、現在、ハード・セルツァーが最大のシェアを占めるものの、蒸留酒ベースの缶カクテルは、その存在感を着実に高めつつある。

ジャック・ダニエル x コカ・コーラの缶カクテルは、ゼロ・シュガー版とともに、今年後半に、まずはメキシコでデビューする。

 

Reuters, Jun.13, 2022 / Food & Beverage, Jun.13, 2022 / Business Today, Jun.13, 2022 /
Food & Beverage Magazine, Jan. 2016

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