2022年 5月26日

米国飲料業界では、昨今、“ビヨンド・ビール( Beyond Beer)”という言葉をよく耳にする。

ビヨンド・ビール - ビールに続く、しかし全く新しい飲料 - とは、ビール醸造会社が生産する、しかしビールではない飲料、とも言われる。既に知られるハード・セルツァー、RTDカクテル、フレーバー・モルト飲料(FMB)、ノン・アルコール(NA)飲料はビヨンド・ビールに当てはまる。

ビヨンド・ビールと他の飲料カテゴリーとの境界線がわかりにくいことも多い。しかし、可能性に満ちた全く新しい世界があることを見せてくれている。

―  その多くが、既に世間に認知されているブランド名を使って、いわゆるブランド拡張(extension)で展開している。“バド・ライト”セルツァー等

―  お酒を飲むのは夜。だが、それを越えた朝、仕事中、夕方など様々な時間帯で楽しむことができるノン・アルコール飲料。

―  日常生活の質向上に理想的に働く機能性飲料。ランチにはプロテイン・シェイク、コーヒーに代えてマッシュルーム・コーヒー等。

クラフトビール醸造会社は、今こそ、手元にある飲料が、何か別のものに変化する要素を秘めていることを見逃してはならない。

 

Craft Brewing Business, May 23, 2022

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