ビールメーカー、ハードセルツァー専用施設建設
2022年 4月 5日
世界最大のビールメーカー、アンハイザー・ブッシュ・インベヴ(以降、ABI)社は、アンハイザー・ブッシュの本拠地米国セントルイスにあるビール醸造工場敷地に、5,000万ドルを費やし、独立したハード・セルツァー生産専用の工場を建設中である。
今春完成予定のこの工場は、同社セントルイス工場では15年ぶりに建てられた新施設となる。
ハード・セルツァーに特化した工場建設を決意させたのは、米国で売上第3位を誇る同社ブランドのバド・ライト・セルツァーを含めたハード・セルツァーの依然続く需要の高さである。
競争の激しさを増す米国ハード・セルツァー・カテゴリーでは、消費者を惹きつけるために今まで以上に“変わった”フレーバーの組み合わせのセルツァーが展開されている。ABI社は、アルコール含有量5%のバド・ライト・トースト・マシュマロの限定フレーバーを発表している。
他方、ABI社は、昨年10月には、缶ビール需要増加に応え、既存の米国オハイオ州コロンバス及びカルフォルニア州ロサンジェルスの醸造工場において、醸造・充填能力強化、並びに、太陽光発電設備拡張も進めている。
The Canmaker, Apr.4, 2022