2022年 3月17日

米国の飲料メーカー、モルソン・クァーズ社(Molson Coors Beverage Co.)傘下のクラフトビール醸造会社 Hop Valley社(オレゴン州)は、同社ブランドのIPAビール2種類を、新しいファン獲得を目指し、19.2oz(約568ml)缶で発売する。

米国では、19.2oz缶ビールの売上は、過去3年の間で倍増している。

Hop Valleyの名を初めて聞く消費者は、スーパーでは一般的販売形態である6缶パックを購入するのは躊躇してしまうかもしれない。が、6缶パックよりも安いシングル・サーブ缶1缶であれば、新製品でも購入してみようと言う気持ちになるとHop Valley社は見ている。

限られたスペースしかないコンビニやガソリンスタンドでの販売の可能性も開ける。

さらに、通常のビール缶の1.5倍のサイズである19.2oz缶であれば、一度買えば、例えば、じっくり鑑賞したいコンサート会場で、2杯目を求めて、わざわざ席を外し長い列に並んで購入する必要もない。長い電車通勤の道中、この1缶で済む。スポーツ観戦もまた然りである。

19.2oz缶は、2012年に、クラフトビール業界では開拓者として名高いオスカー・ブルース社により発表された。当時、“Stovepipe (ストーブの煙突、あるいは、シルクハットの意味)”のあだ名で呼ばれていた。

CSP, Mar.14, 2022 / PorchDrinking.com, July 19, 2018

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