英国での飲料缶製造能力増強開始、ボール社

2022年 3月 8日

飲料缶製造最大手ボール社(米国コロラド州)は、英国にて、同社にとり同国内三番目となる飲料缶製造工場の建設を開始したことを明らかにした。

ロンドンから北方約130kmに位置するケタリングに建設される新工場では、年間生産能力約10億缶の第1ラインが2023年1月に稼働を開始する予定で、今後英国でも成長が見込まれるハード・セルツァーを含む新しい種の飲料用のアルミ缶製造に重点を置く。

新工場は、環境への負荷軽減を実現する最先端技術を駆使し、従来の工場と比較しエネルギー使用量20%減、水使用量70%減を目指す。

欧州最大の飲料缶市場である英国は、現在国内にある7製造工場から年間100億缶以上の飲料缶を供給している。

アルダー・メタル・パッケージング社もまた、北アイルランドに、2023年中に稼働開始予定の製造工場を建設中である。

欧州にこの新工場を加えて計26工場を持つことになるボール社は、昨年、ロシア・ウリヤノフスク (モスクワから西方約700km)に、同社にとりロシアで三番目の工場となる飲料缶製造工場を建設する計画を発表したが、今回、その進捗状況については触れることはなかった。

The Canmaker, Mar.5, 2022

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