エナジードリンク・メーカーもアルコール飲料
2022年 1月20日
米国エナジードリンク・メーカーのモンスター・ベヴァレジ社は、オスカー・ブルース社を含むクラフトビール及びハード・セルツァー生産会社計7社を集めた事業共同体であるCANarchy Craft Brewery Collective(以降、CANarchy社)(米国コロラド州)を3億3,000万ドルで買収した。今年第1四半期内に契約締結を済ませ、アルコール飲料市場への参入を目指し始動する。
米国飲料業界では、アルコール飲料と清涼飲料の両カテゴリーの棲み分けが、昨今、急速に明確ではなくなりつつある。
モンスター・ベヴァレジ社の株主でもあるコカ・コーラ社は、既存ブランド、フレスカのRTDカクテル発売を目論み、アルコール飲料メーカーのコンステレーション・ブランズ社と提携した一方、ライバルのペプシコ社は、ボストン・ビール社と組み、マウンテンデュー・ブランドのアルコール飲料発売を予定している。
モンスター・ベヴァレジ社が今回買収したCANarchy社は、全米及び20ヵ国にクラフト飲料を供給し、製造工場7工場を持つ。買収を通じ、アルコール飲料の専門知識・生産に加え、流通経路、人材、ライセンスを含む既に確立されたインフラの提供をCANarchy社から期待するモンスター・ベヴァレジ社ではあるが、今後、より大きなアルコール飲料販売ネットワークを同社が望む可能性も予想される。
New York Post, Jan.13, 2022 / Nasdaq, Jan.14, 2022