米国製缶工場、電力を再生可能エネルギーに移行
2020年11月24日
飲料缶製造会社のクラウン・ホールディングズ社(米国)(以降、クラウン社)では、現在、米国とカナダの全ての製缶工場(14カ所)において、風力発電で電力を調達し操業している。北米地域内の工場全てで電力調達を再生可能エネルギーに移行し操業を進める飲料缶製造会社は、クラウン社が初めてとなる。
これは、再生可能エネルギー事業開発会社ロングロード・エナジー(Longroad Energy)社との15年に及ぶバーチャル電力購入契約(VPPA)を通じて得られた成果である。
現在、世界各地で操業するクラウン社飲料缶製造工場の27.5%が再生可能エネルギーを利用し操業している。同社は、2030年までに、消費する電力の60%を再生可能エネルギーで調達する計画であり、2040年までには90%、そして2050年までには100%の調達を目標としている。
米国テキサス州にある風力発電設備を利用する今回のVPPAが440,000 MWhs(メガワット時)以上の電力量を生み出しており、その結果、年間310,000メータートンを越える二酸化炭素排出量削減が可能となる。これは、1年間走行する乗用車67,000万台分を道路から排除することに等しいと言われる。
クラウン社は、英国国内の同社工場全てにおいては、既に同様の移行を済ませている。
CISION PR News, Nov.20, 2020