供給網混乱が飲料メーカー収益に影響

2021年11月 9日

今年第3四半期、米国では、各飲料缶製造会社の生産能力増強努力、南米・アジア諸国からの缶輸入により、飲料メーカーへのアルミ缶供給量が少し前に比べ徐々に増えてきている。そうは言うものの、例えば、エナジードリンク・メーカーのモンスター・ベヴァレジ社は、アルミ缶がまだ十分足りてないことに加え、トラック/運転手の不足、コンテナ不足、及び、港湾での混雑により引き起こされている輸送の停滞、コパッカー処理能力不足、国内で調達する特定材料の納入遅延など、供給網内での混乱の影響を被っている状態であると報告している。

モンスター・ベヴァレジ社は、この状況下、昨年同期に比べ、米国での収益を落とす結果となった。売上高については、米国内外ともに、昨年同期比伸ばしている。

同社が今期発売を果たし好評を博している新製品は、既に2019年後半頃から参入をうわさされていたハード・セルツァーの一種で、植物ベースのオーガニック飲料であり、さらにコーヒー一杯分のカフェインを含有する、12ozスリム・タイプの缶を採用したTrue North Pure エナジー・セルツァーである。現在の限定的な販売を、来年第1四半期には、同社株主でもあるコカ・コーラ社の販売網を利用し全米展開へと拡張する計画である。

Food Business News, Nov.8, 2021

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