クラフトビール8,800社と大手4社
2021年10月26日
米国にはビール醸造会社が現時点で約8,800社ある(2010年には1,800社)。しかし、米国スーパーの売り場に陳列されているビールの大半 – 78.6% – は大手ビール・メーカー4社のブランドである(関連記事)。
その大手4社とは、アンハイザー・ブッシュ・インベヴ社(米国スーパーに占める割合42%)、モルソン・クァーズ社(同24%)、コンステレーション・ブランズ社(同9%)、及び、ハイネケン社(同4%)である。
小規模クラフトビール醸造会社にとり、小売店での販売機会は、ここ何十年間ほとんど変わっていないとも言われ、例えば、これだけ醸造会社数が増えても、スーパーのビール売り場の広さは、5年前と変わっていない。
米国のビール販売に関わる複雑な法律、そして、大手と販売業者との密接なつながりが、大きく関連していると今回調査を実施した英国日刊紙The Guardianは報告している。
一方で、地元のバー、酒類店、レストランと提携して地元でビジネスを成長させているクラフトビール醸造会社もある。しかしそのほとんどが、実質的には、ビールを自分達で醸造する“バー”であり、将来、売上を大きく伸ばしていくのは難しい状況にある。
最近では、米国消費者のビール離れも伝えられている。
VINEPAIR, Oct.21, 2021