欧州委員会、食品製品へのBPA使用禁止を採択

2025年 1月29日

欧州委員会は先月、健康に対する潜在的な有害影響を理由に、食品接触材料における化学物質ビスフェノールA(BPA)の使用禁止を採択した。

この禁止措置により、欧州では金属缶の内側、再利用可能なプラスチック製飲料ボトル、ウォーターサーバー、その他のキッチン用品など、食品や飲料と接触する製品にBPAが使用できなくなる。

 

EUではBPAの使用はすでに乳児用の哺乳瓶や同様の製品では禁止されていたが、今回、「BPAが免疫系に潜在的に有害な影響を与える可能性がある」との欧州食品安全機関(EFSA)の最新科学的評価を考慮し、禁止措置の範囲が広がることとなった。

現在BPAを使用しているほとんどの製品については、業界が適応するための時間の確保と食品チェーンの混乱を避けることを目的として、18ヶ月の移行期間が設けられる。尚、この禁止措置は、再生産や内分泌系に有害な他のビスフェノールにも適用される。

この措置につき、欧州委員会の委員は、「欧州連合における高い食品安全基準を維持し、市民を守ることは委員会の最優先事項の一つです。今日の禁止措置は、信頼できる科学的アドバイスに基づき、消費者が食品や飲料と接触する際に有害な化学物質から守ることができます」と述べた。

Mundolatas, January 7, 2025

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