パッケージング・ヨーロッパ、持続可能性賞2024発表
2024年11月27日
11月12日~13日にアムステルダムで開催されたパッケージング・ヨーロッパ(Packaging Europe)のサステナブルパッケージングサミットにて、2024年のサステナビリティアワードの受賞者が発表された。
以下にいくつかの賞を取り上げる。
- 再生可能材料賞:
Upfieldは、プラスチックフリーで油に強い植物ベースのスプレッド用の紙製パッケージで受賞した。このパッケージは、PEFC認証を受けた紙を使っており、プラスチックフリー認証も取得している。モノマテリアルでリサイクル可能、プラスチックライナーがないため、家庭の紙や段ボールと一緒にリサイクルできる。Upfieldは2030年までに20億個のプラスチックタブを紙製に置き換え、毎年25,000トンのプラスチックを削減することを目指している。
- 循環経済推進部門賞:
Huskyは、リサイクル可能なPETキャップで受賞した。このキャップは、PETボトルと同じ素材で作られており、既存のリサイクルシステムに完全に対応している。これにより、リサイクル効率が高まり、循環型経済の推進に貢献する。また、新しい密封システムを使って、改ざん証拠がわかる機能も備えている。
- リサイクル可能パッケージング部門賞:
John West Foodsは、プラスチックのシュリンクラップをリサイクル可能なアルミホイルステッカーに変えた「エコツイスト」というパッケージで受賞した。このデザインは、プラスチック使用量を減らし、英国の家庭用リサイクルに対応している。さらに、ツナ缶の金属量を減らし、保存料も少なくなっている。これにより、年間65トンのPETプラスチックを削減し、輸送時の排出ガスも減らすことが期待されている。
Packaging Europe, November 13, 2024