中国の税還付廃止措置、アルミ市場に大きく影響か
2024年11月19日
中国財務省は、現状適用されているアルミニウム製品の輸出税還付(13%)を、今年12月1日から取り消すと発表した。
これにより、中国産のアルミニウムを多く輸入している国々では輸入価格の上昇が予想され、最終的には世界的なアルミニウム価格の引き上げにつながる可能性がある。
先週の発表を受けて、ロンドン金属取引所(LME)でのアルミニウム先物価格は最大8.5%上昇し、中国の輸出減少による供給不足や価格上昇への市場の懸念が反映された。
中国は世界最大のアルミニウム生産国であり、2023年には世界の生産量の半分以上を占めた。そのため、同国の政策変更は世界的な価格に大きな影響を与える。
2023年の国連Comtradeデータベースによれば、アメリカ、メキシコ、日本はそれぞれ10.8%、5.89%、5.49%の割合で中国からアルミニウムを輸入しており、特に依存している国々と言える。
The Canmaker, November 18, 2024