ORG、CPMCの買収に向けて新たな一歩

2024年10月17日

中国の缶メーカーCPMC Holdings Limited(CPMC)の買収に関して、ORG Technology社とBaosteel社の攻防が続いている。

 

先月末のCPMCと香港の投資会社Huarui Fengquan Development Limited(Huarui)の共同発表によると、Huaruiの代理としてChina Securities (International) Corporate Finance Company Limitedが開始した前提条件付き任意一般現金公開買付けは、ORG Technologyの代理人であるHuaruiがまだ所有していない、あるいは買収に合意していないCPMCの発行済み株式すべてを確保することを目的としている。

 

このニュースは、CPMCの所有権をめぐる長い争いの最新のものである。

今年2月、香港証券取引所はBaosteelによるCPMCの買収を発表した。Baosteelは、規制当局からCPMCホールディングスを76.5億香港ドル(9.84億米ドル)で買収する承認を得ており、実現すれば年間売上高25億米ドルの中国最大の製缶メーカーとなる。この買収により、Baosteelの工場は倍増し、金属包装分野でのプレゼンスが強化されることになる。 北京を拠点とするORG Technologyは当初、対抗入札に関心を示していたが、それ以上の追及はしなかったようだ。

しかし2024年6月、ORGは80億香港ドル(10億米ドル)の逆提案でCPMCへの入札を復活させた。 成功すれば、ORGはBaosteelを抜いて中国トップの製缶メーカーとなるが、国営の資産監督管理委員会(SASAC)がORGの入札を承認するかどうかはまだ不透明だ。

 

最新のHuaruiとCPMCによる本オファーに関する発表は、一連の説明に続くものである。 9月3日、ORG Technologyは深セン証券取引所に関連コンプライアンス書類を提出。同文書には、買収の財務的・戦略的根拠に関する詳細な分析が記載されており、今回の買収が市場の期待に沿うものであり、中国証券監督管理委員会(CSRC)および深セン証券取引所が定める規制にも合致しているとしている。

 

発表によると、Huaruiは、資産再編提案に関するすべてのCSRCの問い合わせに対応したという。 この取引は、定められた期限までに前提条件を満たすことを条件としており、最終的な承認はまだ保留されているため、依然先行きは不透明である。取引が完了すれば、CPMCの事業はORG Technologyの既存事業ポートフォリオに完全に統合され、国内外の包装分野における市場での存在感が高まる。

The Canmaker, October 10, 2024

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