ディアジオ社、紙製ボトルのトライアルを開始

2024年10月16日

ディアジオ社は、同社の象徴的なウイスキー・ブランドであるジョニー・ウォーカー・ブラックラベルで、初の紙ベースの700mlボトルを開発した。

 

ボトルの構成は、90%が紙で、極薄のプラスチックライナーが含まれているが、少なくとも英国ではリサイクルのためにボトルを分解する必要がない。 また、ストッパーはまだリサイクルできないが、ディアジオ社は代替オプションを開発中であると述べた。この開発により、紙ベースのボトルは従来のガラスボトルより約60%軽くなり、ガラスボトルの同等品と比較して、二酸化炭素排出量を47%削減できる可能性があるという。

 

ディアジオ社がPAコンサルティングと提携して開発したこのボトルはディアジオの店内飲酒向け初の紙製700mlボトルであり、まずはスコットランドのエディンバラにあるジョニー・ウォーカー・プリンシズ・ストリートの“1820バー”でのみ販売される。

 

PAコンサルティングのデザイン・イノベーション・エキスパートであるジェイミー・ストーン氏は、「これらのボトルは、パッケージデザインの新境地を開くものであり、プレミアム飲料市場で求められるエレガントさ、高級感、ボトルサイズを維持しながら、二酸化炭素排出量を大幅に削減できる可能性を示しています。パルパックのドライモールドファイバー技術は、費用対効果が高く、軽量で、二酸化炭素排出量が少なく、持続可能なパッケージングに新たな可能性をもたらします。市場トライアル後、バーテンダーや一般消費者からフィードバックを集め、ボトルと技術をさらにテストし改良していくことを楽しみにしています。」と述べた。

 

ディアジオ社は同月に世界最軽量のガラス製ウイスキーボトル、ジョニーウォーカー・ブルーラベル・ウルトラの限定版も発表しており、この新しいジョニーウォーカーの紙ボトルは、今年初めにバルセロナで行われたベイリーズの紙ベースのミニボトル(80ml)の試みに続くものである。

The Spirits Business, September 24, 2024

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