欧州、香料入りビール2桁成長

2024年 7月24日

香料、エキス、エッセンスの大手サプライヤーで、アイルランドを拠点とするカーベリー・グループの一員シナジー・フレーバーズ(Synergy Flavors)の市場評価によると、2018年から2022年の間に、フレーバービールの発売は年平均成長率28%で成長、英国では30%、カナダでは48%にまで上昇した。

 

フレーバービールの技術革新は、ハードセルツァーを含む他のフレーバーアルコール飲料の急成長への対応と思われ、2019年から2024年にかけて欧州で新発売されたビールの約21%がフレーバービールで、マンゴー、トロピカルフルーツ、シトラス、レッドラズベリーがビールとサイダーのフレーバーで上位を占めた。

パイナップル、グアバ、ライム、ストロベリー、レモンも人気が高まっている。

 

シナジー社の調査では、ヨーロッパの若い消費者(25〜34歳)にフレーバービールを試したことがある傾向が強いことがわかったが、イギリスの消費者の56%、ドイツの69%、フランスでは78%が苦い味のビールを好むと答えた。

シナジー・フレーバーズ・ヨーロッパのマーケティング・ディレクター、パオラ・バッシ氏は、フレーバービールの需要を考えると、この結果は「ちょっとした驚き」であるとしながらも、これは柑橘類のチャンスであると付け加えた。

この嗜好をビールメーカーのフレーバー選択に反映させると、マンダリン、ライム、オレンジ、グレープフルーツのようなフレーバーはビールの苦味を引き立てることができ、製品開発という点ではスイートスポットになるかもしれない。

 

柑橘類は、過去6年間、大企業(売上高ベースで世界上位100社)の間で人気があった。一方、中小企業は、ミルクチョコレート、バニラ、コーヒーを含むフルーツ以外のフレーバーを多く試している傾向にある。

FoodManufacturer, July 19 , 2024

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