米NY州、プラスチック規制の法律成立なるか?
2024年 6月 5日
2024年の立法会期も残すところあとわずかとなり、ニューヨーク州都の議員たちは環境と健康に関するさまざまな取り組みへの対応を急いでいる。
その中の目玉となるのがプラスチック・パッケージを標的としたパッケージング・リサイクル・インフラストラクチャー法案である。
この法案はニューヨーク州におけるプラスチック包装の使用量を12年間で50%削減し、新たに生産されるプラスチックが必ずリサイクルされることを目指している。
州政府がリサイクルしようとするプラスチックの多くが、埋立地や焼却炉で処理されてしまうことを鑑み、この法案では、使い捨てプラスチック包装を使用する企業に対し、持続可能な代替品を見つけるか、手数料を支払うことを義務づけ、その手数料は自治体のリサイクルと廃棄物処理の費用に充てられる。
この法案は議会と上院の両方では広く支持されているが、化学業界のロビイストの他、ニューエラキャップ社、コカ・コーラ社、ハイネケン社など50を超える企業団体から強い反対に直面している。彼らは、法案の規制は新しいリサイクル技術を阻害し、またパッケージ商品の価格を上昇させる可能性があると主張している。
The New York Times, June 3, 2024