北米のアルミ飲料缶供給能力、依然足りず
2021年 5月20日
米国及びカナダではコロナ禍でアルミ飲料缶不足が続いている。飲料缶製造会社、クラウン・ホールディングズ社(米国)は、今年、好調な第1四半期の業績を報告したものの、この期は、夏の需要ピークに備え、同社のある限りの能力を使い製造し、製造した缶全てを売り尽くしたと伝えた。さらに同社は、続く第2、及び、第3四半期には、第1四半期以上に製造能力がひっ迫する可能性があることも明らかにした。
そうは言いながらも、同社が現在米国で取り組むケンタッキー州ボーリング・グリーン製缶工場及びワシントン州オリンピア工場それぞれでの能力増強のための工事が今年予定通りに進行し完成すれば、第2、及び、第3四半期ともに約10%の売上増が見込めると見る。
北米でのアルミ飲料缶の需要は、今後、最低でも来年及び再来年は、供給をはるかに上回る状態が続くものと同社は予想している。
The Canmaker, Apr.21, 2021