米国アルミ飲料缶製造能力、順調に増加
2021年 5月11日
世界最大のアルミ飲料缶製造会社のボール社(米国コロラド州)は、米国における飲料缶不足を解決すべく、順調に製造能力増強を進めている。
新たに米国内に建設した製造工場のうち、操業を開始したばかりの米国アリゾナ州グレンデール工場は、製造ライン4ラインを備え、年間約40億缶の製造能力をボール社の既存能力に加える。さらにこの6月に始動するもう一つの新工場、ペンシルバニア州ピッツトン工場がやはり4ラインを有し同様の製造能力を提供するものと見られている。
今年第1四半期の業績発表を終えたボール社は、2023年末までに、世界全体で合計250億缶に及ぶ年間製造能力を最終的に加える計画であることを明らかにした。
今年3月末までの第1四半期におけるボール社の飲料缶販売数量は前年同期比8%増、同社による世界全体の出荷量の半分近くが標準缶とは異なるスペシャルティ缶で占められたと報告されている。
ボール社は、飲料缶蓋製造能力の増強も進めており、ケンタッキー州ボウリング・グリーンで現在建設中の新工場は、当初の予定よりも早い今年後半には操業を開始する。
The Canmaker, May 6, 2021