PETボトル・ビール販売禁止、ロシア

2020年11月 5日

大型PETボトルに詰めたビールが消費者に好んで受け入れられている国はあまりないが、ロシアはそのような国のひとつである。

今回の法案は、500ml以上の大型PETボトルを容器とするアルコール飲料の販売を禁止するもので、ロシア当局によれば、同国で生産されているビールの少なくとも50%は、最大2リットルまでプラスチック製ボトルを使用しているという。

10月末までに予想通りにこの法案が通過すれば、地元のビールメーカーを始め、ロシアに参入している世界規模のビールブランドのほとんどが、アルミ缶やビンなどの小型容器を採用することが考えられる。ロシア最大のビールブランドは、Baltika(カールスバーグ社傘下)で、ロシア市場で37%のシェアを持ち、これにEfes、ハイネケンが続く。

他方、これは、飲料缶・ビン製造会社にとっては、30%の売上増を見込める機会であると言われる。現時点でのロシアの缶需要は、年間でおよそ60~70億缶と推定される。

ロシアには飲料缶製造会社としてボール社及びキャンパック社の二社が進出しており、両社併せると年間85億缶の製造能力となる。ボール社は製缶工場3工場を、キャンパック社は2工場をそれぞれロシアに所有する。

 

The Canmaker, Oct.26, 2020

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