米国国内スーパーで消えゆく缶飲料ブランド
2020年10月22日
今年は、新型コロナ感染症拡大の影響で、米国国内でも様々な日常品が売り場から一時的になくなったが、アルミ缶飲料もその一つである。
米国消費者が好みの缶飲料を買いだめしたことにより、特に標準サイズの12オンス缶が不足し、それを使用する飲料が売り場から消えつつある。多くの飲料メーカーがベストセラー飲料を優先し、ニッチな製品を一時的に、あるいは、完全に製造中止としている。
以下、米国のスーパーで現在入手困難となっている主な缶飲料:
1、クラフトビール全般
バドワイザーやクァーズなどの大手ビールブランドは12oz缶を自社製品向けに十分に保管している一方で、個人経営の小規模クラフトビール醸造所の多くが缶不足により製品納入に大きな遅れをとっている。
2、チェリー・コーク・ゼロ(コカ・コーラ社)
3、バニラ・コーク(コカ・コーラ社)
4、カフェインフリー・コーク(コカ・コーラ社)
5、ミニッツメイド・ゼロシュガー・レモネード(コカ・コーラ社)
7月あたりから、米国消費者は、上記を含めた一部のコカ・コーラ・ブランドが売り場で見つからないことに気が付き始めた。まもなく、コカ・コーラ社はソーシャルメディアを通じ、一部製品が少なくとも今年は製造を優先することができない旨を発表した。
6、フレスカ・ソーダ
7、ドクター・ペッパー全般
そして、コカ・コーラ社が所有する下記3ブランドは、今年で製造中止となることが発表されている:
8、Zicoココナッツ・ウォーター
9、(缶製品ではないが) Odwalla スムージー
10、TaB (1963年発売のダイエット・コーラで、70・80年代の米国ポップカルチャーの象徴とも言われた)
コカ・コーラ社は、上記に加え、500以上ある同社ブランドのおよそ半分(スプライト・リモネード、コーク・ライフを含む)の製造中止も検討していると伝えられている。
KYR News, Oct.9, 2020 / KIRO⑦, Oct.16, 2020