モルソン・クァーズ、醸造/製缶工場をアップグレード
2020年10月20日
世界最大級の規模を誇るモルソン・クァーズ社の米国コロラド州ゴールデン所在のビール醸造工場が、150周年(1873年創業)をまもなく迎えるのに伴い、数年をかける工場内インフラの改修工事“プロジェクトG150”を開始する。2024年の完成予定。
これにより、年間15%のエネルギー使用量削減が可能となる。また、将来、現在は対応不可能である、急成長中のハード・セルツァーを含む新飲料の生産も可能となる見込みである。
モルソン・クァーズ社は、テキサス州フォートワースにある同社醸造工場への投資についても既に発表している。
一方、モルソン・クァーズ社と飲料缶製造会社ボール社両社が所有するアルミ飲料缶製造会社ロッキー・マウンテン・メタルコンテイナー(RMMC)社は、既存5ラインのうちの1ライン、8oz (237ml)/ 10oz (296ml)缶製造ライン、の改修工事を進めており、来月の稼働開始を予定する。
年間最低でも7億5,000万缶の製造能力を持つ新ラインは、ハード・セルツァーを中心に使用されている12ozスリム缶専用の製造ラインとなる。
ハード・セルツァーは、米国内で昨年には前年比4倍の売上を記録しており、今年はコロナ禍により、それ以上の売上増になると予測されている。それとは対照的に売上を減らしているのがビールである。他の飲料からハード・セルツァーへ乗り換えた消費者の3分の2が、ビールからの乗り換えであったとの調査結果もある。
The Canmaker, Oct.14 & 19, 2020