もう一つの米国新製缶工場はペンシルバニア州に

2020年 9月 8日

飲料缶製造会社のボール社(米国コロラド州)が新工場を建設中と伝えられていた米国北東部の場所は、ペンシルバニア州ピッツトン(Pittston)であることが先週ボール社により明らかにされた。

ピッツトンに110万平方フィートの建物を購入したボール社は、3億ドル以上を投じアルミ飲料缶製造工場に現在改装中である。2021年半ばの生産開始を予定する。

ペンシルバニア州ピッツトンを選んだ理由について、既に確立されているインフラ、主要配送ルートへの近さ、地元に人材ベースがあること、助成金を含む同州の積極的協力体制、及び、同州のサステナビリティへの取り組みを挙げている。

現在も続くコロナ禍により家庭での飲料缶消費量が増加していることに加え、ここ1、2年顕著に見られる飲料メーカーのプラスチック・ボトルから缶への移行、並びに、缶を使用する新飲料、ハード・セルツァー、の人気上昇を主な理由として、米国の飲料缶需要は急増しており、米国内での飲料缶生産能力増強が急がれている。

ピッツトンから10マイル(約16km)も離れていないスクラントンでは、キャンパック・グループ(ポーランド)が、同社にとり米国初の生産拠点となる90万平方フィートの飲料缶製造工場を建設中である。こちらは2021年後半に操業開始を予定する。

Denver Business Journal, Sept.3, 2020 / The Canmaker, Sept.2, 2020

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