飲料缶不足の次は、二酸化炭素不足
2020年 8月25日
米国の飲料業界では、飲料を炭酸にする過程で必要となる二酸化炭素(CO2)の入手が困難な状態が続いている。
二酸化炭素は、ガソリンで使用されるエタノールの副生成物として得ることができるが、米国ではガソリンが、新型コロナウイルス感染症拡大危機による外出規制により需要が大幅に減少しているため、ガソリンそのものの製造量が削減されている。
飲料メーカーが使用する二酸化炭素の量は、食品業界及びその他の業界セクターの使用量ほどには大きくないものの、クラフトビール醸造所は現在も納期の遅れを経験している。
米国クラフトビール醸造業界を代表するブリューワーズ協会は、この不足を予想し、数か月前に、二酸化炭素使用量をいかに節約するかなどのアドバイスを含めた案内書を発行すると同時に、二酸化炭素使用量の節減が、結果的には、各醸造所のサステナビリティ目標達成に寄与する等の利点も提供すると伝えている。
The Canmaker, Aug.24, 2020