米国における飲料缶製造能力増強続く
2020年 6月19日
世界最大の飲料缶製造会社ボール社(米国コロラド州)は、米国における近年の飲料缶需要の高まりに応え、ここ数年、米国各地域で製造能力を増強している。
- アリゾナ州グッドイヤーにて
4ライン新工場:2018年に完成 - テキサス州コンローにて
第4”メガ”ライン:24/25oz缶、及び、アルミボトル製造 / 2018年に完成 - テキサス州フォートワースにて
新ライン:今年7月に稼働開始 - ジョージア州ローマにて
(既存)第1&2ライン:12oz (355ml)標準缶製造
(既存)第3ライン:16oz (473ml)缶製造 / 主にコカ・コーラ社とペプシコ社向け
新・第4ライン:7.5oz (220ml)缶製造 / 7月以降まもなく稼働開始 - ジョージア州ローマにて
アルミカップ製造ライン:今年年末~年始 稼働開始 / 年間生産量5億カップ予定 - アリゾナ州グレンデールにて
2ライン新工場:今年年末~年始 操業開始
レッド・ブル・エナジードリンク充填工場 (米国初) 隣接 - 米国北東部(具体的な都市名については非公表)にて
新工場:2021年前半 操業開始予定
新型コロナウイルス感染症拡大は、現在のところ、ボール社の飲料缶売上には大打撃とはなっていないとボール社は言う。欧州と異なり、米国で製造/消費される缶の80%が小売店等で販売されるもので、休業に追い込まれたレストランやバーで消費される缶ビールは20%ほどしか占めていない点にも助けられたと説明している。
最近では、アリゾナ州フェニックスが、ボール社にとり、飲料缶製造の中心地となりつつある。2016年に吸収したレキサム社所有の工場があることに加え、2018年完成の同州グッドイヤー近郊の新工場もまたフェニックス近くに位置している。
The Canmaker, Jun. 11, 2020