米国スーパーでのビール売上増加
2020年 3月24日
米国では最大の輸入ビール販売会社であるコンステレーション・ブランズ社は、世界各国に衝撃を与え続ける新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響により、米国では、消費者がバーやレストラン、つまり、オン・プレミス(on-premise)でのビール消費を控える一方で、スーパーやコンビニといったオフ・プレミス(off-premise)での購入に移行しているため、ここ4週間にわたる同社ビールの販売数量が、これまでの同社年間販売傾向と比較し30%以上増加したことを明らかにした。
先週金曜日には、新型コロナウイルス感染症拡大への対処策の一環として、米国政府は、不急の往来を禁じる、米国・メキシコ国境の一時閉鎖をメキシコ政府と合意したことを発表した。この合意は、米国市場向けビールを醸造する工場をメキシコに三工場持つコンステレーション・ブランズ社にとっては、ニーズに対応するビール在庫確保が必要不可欠な商業活動であるため、影響を及ぼすことはないと、同社はコメントしている。
今月初旬、同じ名前を持つ感染症を連想させるという理由で、米国での“コロナ”ビールの売上が大きな打撃を受けたのではないかと報道されることがあったものの、米国でのコロナ・ビール販売権を持つコンステレーション・ブランズ社は、ビジネスに何らの影響もないと答えている。
just-drinks.com, Mar.23, 2020