米国乳製品業界が牛乳開発に臨む
2020年 2月20日
昨今の米国消費者の健康志向と環境への負荷への懸念により、米国の牛乳消費は減少の一途をたどっている。最近の乳製品メーカー大手のDean Foods社とボーデン社の破産申請に伴う再組織化がそれを証明するかたちとなった(弊社業界情報2020年1月9日付に関連記事)。
米国乳製品業界は、その大きな変化に立ち向かうために、今、あらゆる種類の開発に臨んでいる。ワイルド・ブルーベリーなどの新しいフレーバー、サワークリームなどのディップ、新しい包装形態、そして、牛乳が飲みたくなるクッキーを付けたミルクなどがその一例である。
Dean Foods社の資産の一部を買い取る計画もある協同組合、Dairy Farmers of Americaは、今後、製造工場に投資し、賞味期間がより長く、常温でも保存可能な製品を製造する計画である。また、最近のブルーベリーやコーヒーのフレーバーでの成功体験を受け、牛乳のフレーバーも売上増に導く重要な要素と見ている。
その一方で、乳製品販売業者のDairy Management社は、業界をより環境に優しい工程に対応可能にする新しい技術や酪農方法の開発を実施することを強調している。
(Bloomberg, Feb.15, 2020)