モルソン・クァーズ社、ハード・セルツァーへの投資増やす

2020年 2月18日

米国ビール・メーカー大手のモルソン・クァーズ社は、来月、米国市場で発売するハード・セルツァー新製品Vizzyに賭ける。同社は、この製品が、今年だけで十億ドル単位の売上を上げるものと期待する。
モルソン・クァーズ社は、ハード・セルツァーとして既にHenry’s ハード・スパークリング・ウォーターを販売しており、昨年の販売数量は、前年比126.5%と好調であった。しかし、同社は、ひとつのブランドでは、今後のハード・セルツァーの機会を考慮すると、十分ではないと予測する。また、同時に、同社は、もう一つの“戦い”であるビール、クァーズ・ライトとミラー・ライト、の維持にも臨むことを明らかにしている。
先月、同社は社名を、ミラー・クァーズ・ブリューイング(Molson Coors Brewing)社から、“醸造”を“飲料”に代えた“モルソン・クァーズ・ベヴァレジ” (Molson Coors Beverage)社に変更したばかりであり(弊社業界情報2019年10月31日に関連記事)、同社の今後の意図が十分にうかがえる。
世界のアルコール飲料市場調査会社であるIWSR社は、米国のハード・セルツァー販売数量は、2023年までに今の3倍以上になると予測している。
モルソン・クァーズ社は、来月デビューを飾るVizzyを健康維持を目標とする飲料として、他の競合相手によるハード・セルツァー製品と明確に差別化し、ビタミンC含有量が他の果物と比べて圧倒的に多く、強い抗酸化作用を発揮すると言われるアセロラ・チェリーを豊富に使用した製品に仕上げている。

(Beverage daily.com, Feb.13, 2020)

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