ボール社、飲料缶製造能力増強に積極的

2020年 2月13日

世界最大の飲料缶製造会社であるボール社(米国コロラド州)は、今年、新しい飲料缶製造ライン建設におよそ8億ドルを投じると同時に、同社開発のアルミカップ、及び、“インフィニティ(Infinity)”アルミボトルの生産量を増やすことを明らかにした。
ボール社は、2019年に飲料缶出荷量を前年比5%増やし、今後5年間、消費者による積極的なリサイクル可能容器の選択に伴い、世界中で引き続き飲料缶需要が高まると予測している。
昨年は、同社の生産能力が限定的な状態で、需要に十分に対応しきれなかったものの、今年は、米国アリゾナ州、テキサス州、及び、ジョージア州の工場で新ライン増設が予定されており、最終的には全体で60億缶の生産能力増加を見込んでいる。さらに、アリゾナ州グッドイヤーの新工場での100%生産能力発揮も期待できる状態にある。また、欧州にある同社既存工場での能力増強も予定し、ブラジルでも対応する準備があると、ボール社は報告している。
現在、米国ジョージア州ローマにて製造されているリサイクル可能な20ozのアルミカップは、昨年秋より、今月初旬に行われたスーパーボウルも含めたスポーツ・イベントでの限定的な使用を試みている。現時点で5万カップが製造されており、ビール/炭酸飲料用使い捨てプラスチック製カップに代わる、環境に優しい容器として認知されつつある。

(The Canmaker, Feb.7, 2020)

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