米国アルコール飲料缶出荷量、昨年第4四半期に4倍増加

2020年 1月28日

昨年12月末までの3か月間、北米市場のアルミ缶出荷量で、アルコール飲料缶が、直前の3か月間と比べ4倍増えたことが報告された。
北米のアルミ飲料缶全体の出荷量は、昨年第4四半期では、前年同期比5%増の234億缶に達した。この増加は、主に、アルコール飲料缶の約10%増の90憶缶によるところが大きい。アルコール飲料缶出荷量は、つまり、同年第3四半期の2.3.%増からわずか3か月間で4倍増えたことになる。
さらに、飲料缶製造会社が、昨年から今年にかけての缶需要の増加を予測し、生産ライン及び能力を加速する態勢に入っていることもうかがえる。クラウン・ホールディングズ社は、ニューヨーク州に生産ライン建設、並びに、カナダにある既存2ピース・スチール食缶製造ラインの飲料缶ラインへの変更を実施することを昨年7月示唆し、また、ボール社は、アリゾナ州に新生産ラインを建設することを明らかにしている。
米国でのアルコール飲料の売上は、昨年、前年の1.6%減から転じて0.3%増となったと報じられている。ビール売上は、4年連続で減少を見せた一方で、フルーツ・フレーバー・セルツァー、及び、缶ワインを中心とする低カロリー・アルコール飲料の高まる人気が、アルコール飲料全体の売上を支える結果となった。

(Canmaker, Jan.27, 2020)

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