RTDアルコール飲料、米国市場を賑わす
2021年 2月18日
RTD飲料は、昨年、ビール、ワイン、蒸留酒各々のカテゴリーで前年よりも売上を大きく伸ばしたと、市場調査会社のニールセンIQ社は米国市場に関する最新レポートで伝えている。RTD飲料は、昨年の異例の外出規制という状況において、オフ・プレミス(小売店、e-コマース等)での需要が加速し、利便性という消費者の最も望むニーズに応えたと、同社はコメントしている。
RTD飲料は、そのほとんどが缶を容器としている。クラフトビールの昨年売上の52%を占めたのは缶であった。RTD蒸留酒では82%、ワインでは61%を各々缶で売り上げた。また、缶の中でもスリム缶を使用する飲料の売上は、前年比92%の増加を見せた。
売上高増加率で比較すると、昨年米国で最も売上を伸ばした缶飲料はハード・セルツァーで、RTD蒸留酒、コンブチャ、ワイン・カクテル、缶ワインが続く。
その他、昨年の際立った動きとして、外出規制中の消費者によるオフ・プレミスでのプレミアム飲料購入のトレンド、オンラインでのアルコール飲料売上の著しい伸びが挙げられている。
The Canmaker, Feb.12, 2021