RTD飲料、米国消費者の需要に応える5つの要素
2019年 9月19日
これまで大型サイズの飲料が多かった米国で、購入後すぐに消費できる、飲み切りサイズのRTD (Ready-to-Drink) 飲料の市場が、アイスコーヒー/ティー、ケフィア・ヨーグルト飲料、そして缶ワイン/カクテルまでその範囲を拡張しており、数多くの飲料ブランドが、独自の製品アイデアを持って、このRTDブームに乗ろうと試みている。
RTD飲料セクターの成長を促すのは、次の5要素にあると見られている:
①機能性飲料:健康志向がさらに強まる米国消費者に、すばやく、そして簡単に、健康に必要とされる成分を摂取できる。
②利便性:RTDコーヒーや、栄養摂取が容易な ”食べる(snacking)”飲料(スムージー等)の売上増に見られるように、現代の忙しい人々のライフスタイルにぴったりと合う。
③アルコール飲料:米国消費者の近年のアルコール摂取量を控える傾向がRTDの缶ワイン、缶プレミックス・カクテル、缶ハードセルツァーの売上増を促進している。
④プレミアム化:競争激しいRTD飲料市場で必要な、サステナビリティとプレミアムなデザインに、RTD缶は最適である。
⑤ミレニアル世代:RTD飲料カテゴリーがターゲットにする消費者層である。購入決断の際、口コミを重視するこの世代には、上記の4要素に加えて、ソーシャルメディアで話題となりうるデザインやコンセプトを持っていることが必須である。健康志向の強い彼らに向けて、RTD飲料は、新鮮で、話題性豊かなブランド・ストーリーを発信している。
(FOODBEV MEDIA, Sept.3, 2019)