インドでの飲料缶需要増への期待高まる
2019年 9月17日
インドでの新法施行に向けて、現在、プラスチック製容器を使用している飲料製品のうち少なくとも40%がアルミ缶に移行する可能性があると、セイロン・ベヴァレジ・キャン社 (スリランカ) は期待する。
使い捨てプラスチック製品の使用禁止を検討しているインドのモディ政権は、10月2日に第一弾として、カップ、ストロー、小型ボトル、ビニール袋を含む6品目 (輸入品も含む) を対象として、法施行に向け、使い捨てプラスチックの使用禁止推進キャンペーンを行うことを今月発表した。2022年までには、キャンペーンを完遂し、法施行へとつなげたい意向だ。
プラスチック製ボトルは、インドでは特に250mlや180mlの小型サイズの需要が高く、今回の政府の動きは、包装業界に大きな影響を及ぼすことになる。
インドでは、アルミ飲料缶市場開拓は遅々として進まず、一人当たりの年間使用量は未だにわずか一缶である。(ベトナムでは同70缶、ブラジルで同100缶)
製缶会社のボール社(米国コロラド州)及びキャンパック社(ポーランド)が、インドに飲料缶製造施設を持つ一方で、セイロン・ベヴァレジ・キャン社は充填済みの缶及び空缶をインドの特に南部へ輸出している。インド南部は、干ばつが頻繁に発生するため、製缶/充填施設の操業が困難であると言われている。
13億人の人口を抱えるインドでは、年間940万トンに及ぶプラスチックが廃棄され、そのうちリサイクルされるのは60%にも満たないとインド政府機関は報告している。
(The Canmaker, Sept.12, 2019)