海藻由来の食べられる飲料用包装、英国政府が支援

2019年 8月20日

飲料メーカーであるLucozade Ribenaサントリー社(英国)と、環境に優しい包装の開発を進めるスタートアップ、Notpla社(元Skipping Rocks Lab社 )両社の協力のもとに生まれた画期的飲料包装、Oohoカプセル(capsules)が、この度、英国政府からの資金調達を確保したことにより、より多くの消費者が集まる場所での販売に向け大きく前進することが期待されている。
Oohoカプセルは、海藻から作られる、プラスチックを全く使用しない包装形態である。飲料とともにまるごと口にすることもでき、また、柔軟性に富んだカプセルの端を切り、そこから飲料を飲むこともできる。廃棄した場合には、4~6週間で自然に生物分解する。一つのカプセルの最大容量は100ml。
Notpla社は、今回の英国政府から得る資金を、カプセル製造技術の更なる向上に当てる予定で、最終的には、ジムやレストラン向けにリース可能な、一日最大3,000個のスポーツ飲料入りOohoカプセル製造能力を持つ機械開発を目指す。
Oohoカプセルの試験的使用は既に始まっている。昨年9月のスポーツイベントにて、Lucozadeスポーツ飲料で採用された後、今年4月に開催されたロンドン・マラソンでは、ランナーへ配布する飲料用に36,000個以上のOohoカプセルが利用された。
Notpla社は、飲料に限らず、ソースや薬味の一回分量の小袋としての利用等も視野に入れている。

(Beverage daily.com, Aug.19, 2019)

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