次はコカ・コーラ社が、ボトルドウォーターを缶で

2019年 8月15日

飲料業界がプラスチックの使用量削減のプレッシャーに日々直面する昨今、コカ・コーラ社は、来月より、米国北東部より、同社のボトルドウォーター・ブランド“Dasani”を従来のペットボトルから一部、缶に変えて販売開始する。2020年までには、全米に拡張する。
ライバルのペプシコ社は、先月、同社ボトルドウォーター・ブランド“アクアフィナ”を、主にレストランやスタジアムにて、缶で販売することを試みると発表したばかりである (弊社業界情報2019年7月9日付に関連記事)。
Dasaniは、今秋のアルミ缶での販売開始に加え、2020年半ばには、新しいアルミボトルによる発売も計画している。このアルミボトルの供給会社は公表されていないが、米国でアルミボトルを製造する会社はボール社一社のみである。
ところで、Dasaniが缶を使用するのは今回が初めてではなく、2000年にも缶で発表したことがある。
この缶の発表で、しかし、コカ・コーラ社は、ペットボトルの使用を止めるわけではない。同社は、2030年までに、植物由来の材料とリサイクル済みPETを混合した材料を平均で50%含有するハイブリッドボトルの開発や、ボトルの軽量化の実現を通じ、プラスチック使用量の削減に取り組む。
同社はまた、“How2Recycle”ラベルをDasaniの容器全てに装着することにより、消費者に、製品消費後のリサイクルを奨励する。
Dasaniとアクアフィナは、米国で最も売れているボトルドウォーター・ブランドであり、両ブランド合わせて、年間20億ドルを売り上げる。

(Bloomberg, Aug.13, 2019 / CNN, Aug.13, 2019 / The Canmaker, Aug.14, 2019)

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